2015年8月29日 仕事・生活 タグ: そもそも総研, 貧困問題
そもそも “一億総中流” から、なぜ “下流老人” が続々生まれているのか?/そもそも総研
2015年8月27日に放送された、そもそも総研「そもそも“一億総中流”からなぜ“下流老人”が続々生まれているのか?」を紹介します。
(所要時間:約17分)
動画の内容
かつては“一億総中流”と呼ばれた日本でしたが、現在では「6人に1人が貧困状態にある」と言われています。65歳以上の高齢者になると、その確率は「5人に1人」にまで高まるそうです。
「半貧困ネットワーク 埼玉」代表の藤田孝典さんは、「収入が著しく少ない」「十分な貯蓄がない」「頼れる人間がいない」という3条件に該当する高齢者を「下流老人」と命名し、警鐘を鳴らしています。
「現状が改善されなければ、この先9割の高齢者が“下流化”する」「もうすでに、コンビニの廃棄弁当をもらいに行ったり、野草をとって食べている人たちもいる」と藤田さんは指摘します。
半貧困ネットワークには、「月5万円程度で暮らしている人たち」が生活相談に来るそうですが、最も格差が大きいのが高齢者世代だといいます。元々貧しかった人だけが下流老人になるわけではなく、若い頃は年収300~400万円程度あった人が、頼れる近親者や知人がいないことで下流化する場合もあるといいます。
「子どもに頼ろうにも、子どもの方も下流化していて頼れない」といったケースもあるそうです。
下流老人が増える反面、高齢者の保有資産はかなりの額に上るそうです。「1598兆円」と言われる日本の“個人金融資産”のうち、60歳以上の方の資産はじつに「863兆円」にも上るといいます。こうした現状を受けて藤田さんは「お金を持っている高齢者が資産を分配するなどして助け合うことが必要」と語ります。
引用元:そもそも総研