「政府が右と言えば左とは言えない」と考えている籾井勝人(もみいかつと)氏に公共放送・NHKの会長は務まらない/報道特集「公共放送と政治の距離 NHKはどこへ…」
2014年2月15日に放送された、報道特集「公共放送と政治の距離 NHKはどこへ…」を紹介します。
(所要時間:約17分)
動画の内容
公共放送の草分け的存在のBBCと政府との間で結ぶBBC憲章では、BBCが政府から独立した組織であることがうたわれている。戦争の際にも“我が軍”ではなく“イギリス軍”という言葉を使って放送するなど、その独立性を誇りとしてきた。
1985年に“北アイルランドの独立”を扱った番組について、当時のサッチャー政権は放送中止を求めたがBBCがストを決行して放送することになった。報道の独立性を巡って、BBCは幾度と無くイギリス政府と闘いを繰り広げてきた。
2003年にイラクの大量破壊兵器に関する報告書について、イラクは大量破壊兵器を45分で配備できるとの文言を“情報操作で誇張”とBBCがスクープ。翌年、引責辞任に追い込まれてしまった元BBC会長のグレッグ・ダイク氏が、公共放送と政府の距離について語った。
籾井勝人(もみいかつと)会長の発言について元BBC会長のグレッグ・ダイク氏は、BBCの会長が同じような発言をしたら記者たちだけでなく、経営陣からも強い反発があると語った。
放送メディアは時の政権とどう向き合うのかについて、民主主義の社会で繰り返されてきたその問いが籾井勝人会長の発言で改めて浮き彫りになった。1976年7月、ロッキード事件で田中角栄元首相が逮捕された際、事件を取材していた元NHK記者の大治浩之輔氏が報道局長が中止命令を出したと話した。
「国境なき記者団」調べによる報道の自由度ランキングを紹介し、日本が急激に順位を落としていると話した。さらに、特集した公共放送と政治の関係性についての感想を述べた。
引用元:価格.com