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NHK・さかのぼり日本史 <昭和 “外交敗戦”の教訓> 第2回 「日中戦争 熱狂の代償」

2012年5月8日に放送された、NHK・さかのぼり日本史 <昭和 “外交敗戦”の教訓> 第2回「日中戦争 熱狂の代償」を紹介します。

(所要時間:約25分)

動画の内容
日中戦争の最中に流行した双六(すごろく)

今(※放送は2012年5月8日)、埼玉県の双六(すごろく)資料館で、戦前の珍しい双六(すごろく)を集めた展示会が開かれています。古くから、子どもたちの娯楽として親しまれてきた双六(すごろく)は、昭和に入ると急速に世相を反映するようになりました。

これは、日中戦争の最中に流行した双六(すごろく)です。敵軍との戦いで、爆弾を落としながらコマを進めていきます。上がりは、日本軍が中国で大きな勝利を収めた「南京陥落」です。

1937年12月、日本軍は中国の首都「南京」を攻め落としました。人々は戦勝に沸き返り、各地で祝賀行進の長い列が続きました。しかし、この「南京陥落」は、思わぬ事態を招き寄せます。

この時、日本は、外務大臣の広田弘毅(ひろたこうき)のもと、ドイツを仲介に中国との和平を探っている最中でした。「南京陥落」は、中国がこれに応じ、和平交渉に入ろうとした矢先の出来事でした。

日本政府は戦勝に沸く世論におされ、自ら、中国との和平交渉を打ち切ってしまいます。この後、中国は徹底抗戦を続け、日中戦争には終わりが見えなくなりました。

国民の熱狂を背景に、和平の機会を失った日本外交。「世論」と「外交」、そのあやうい関係を見つめます。

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