2014年4月17日 歴史・人物 タグ: さかのぼり日本史, 中国, 外交, 戦争
NHK・さかのぼり日本史 <昭和 “外交敗戦”の教訓> 第3回 「国際連盟脱退 宣伝外交の敗北」
2012年5月15日に放送された、NHK・さかのぼり日本史 <昭和 “外交敗戦”の教訓> 第3回「国際連盟脱退 宣伝外交の敗北」を紹介します。
(所要時間:約25分)
動画の内容
これは、太平洋戦争の最中、アメリカが製作したプロパガンダ映画です。この映画の中で、繰り返し紹介される文書があります。
“タナカ・メモリアル” 1927年に、総理大臣の田中喜一(たなかきいち)が、昭和天皇に上奏(じょうそう)した、世界征服の計画書とされています。映画では、日本が、満州と中国を制圧した後、アメリカをも征服しようとしているとされました。
この文書は、日本では“田中上奏文(たなかじょうそうぶん)”と呼ばれ、明らかな偽書(ぎしょ)とされてきました。
これが世界に注目されたきっかけは、満州事変をめぐる、国際連盟での日本と中国の論争でした。
“田中上奏文(たなかじょうそうぶん)”を引き合いに、日本の侵略行為を批判する中国に対し、日本は「それは偽物だ」と主張します。それでも中国は、「満州で実際に起きていることは、“田中上奏文(たなかじょうそうぶん)”の筋書き通りではないか!」と切り返します。
文書の真偽に関わりなく、この論争を通じて、日本の中国での軍事行動が、国際社会に印象付けられる結果となりました。
この後、日本は国際連盟から脱退し、国際社会から孤立を深めていきます。
中国の「宣伝外交」がもたらす影響を読みきれなかった日本。国際連盟 脱退に至る、知られざる背景に迫ります。
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