@動画 > 国際・紛争 > 外務省は総理官邸に対して「中東訪問」自体を見直すように進言していたが、それでも総理官邸は「行く」と決断した/報道ステーション(2015年2月2日放送)

外務省は総理官邸に対して「中東訪問」自体を見直すように進言していたが、それでも総理官邸は「行く」と決断した/報道ステーション(2015年2月2日放送)

2015年2月2日に放送された、報道ステーション「戦場の日常を世界に… 後藤健二さんが残したもの」「“イスラム国”対応で国会論戦 総理『空爆には参加しない』」を紹介します。

(所要時間:約34分)

動画の前半部分(11分7秒あたり)で、「安倍総理の中東訪問は外務省の意に反して行われ、エジプトにおいて行われた政策スピーチは総理官邸が主導して作成された」と報じており、これに対して外務省が「事実と全く異なる」と訂正を求める申し入れを公開しています。

動画の内容 (問題となっている箇所の書き起こし)
報道ステーション「戦場の日常を世界に… 後藤健二さんが残したもの」

そもそも、外務省関係者によると、パリのテロ事件もあり、外務省は総理官邸に対して中東訪問自体を見直すよう進言していた。それでも、総理官邸は「行く」と決断したという。

2人の日本人がシリアで拘束・行方不明になっていることを把握しながらの中東訪問について、今日の参院予算委でも質問が飛んだ。

–(中略)–

安倍総理、エジプト・カイロでのスピーチ。

安倍総理:

トルコ、レバノンへの支援をするのは、ISIL(アイシル=「イスラム国」)がもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。

地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISIL(アイシル=「イスラム国」)と戦う周辺各国に、総額で2億ドル程度 支援をお約束します。

外務省幹部によると、この内容についても、総理官邸が主導して作成されたという。

外務省の申し入れ
2月2日放送 テレビ朝日「報道ステーション」の報道(総理中東訪問関連)に関する申し入れ|外務省

▶ 2月2日放送 テレビ朝日「報道ステーション」の報道(総理中東訪問関連)に関する申し入れ|外務省

2月3日午後5時頃,テレビ朝日に対し,同社が2日に報道ステーションにおいて,総理の中東訪問やエジプトにおいて行われた政策スピーチが外務省の意に反して行われたかのごとく報じられたことにつき,外務報道官及び中東局長の連名で,以下の内容につき,文書及び口頭で申し入れを行いました。

【文書による申し入れ】

貴社は,平成27年2月2日放送の「報道ステーション」において,シリアにおける邦人人質殺害事件につき報じる中で,総理の中東訪問に関し,「そもそも外務省関係者によれば,パリのテロ事件もあり,外務省は総理官邸に対し中東訪問自体を見直すよう進言していた」旨報じ,また,エジプトで行われた総理の政策スピーチに関し,「外務省幹部によると,この内容についても総理官邸が主導して作成されたという」と報じるなど,あたかも外務省の意に反して,中東訪問が行われ,スピーチの当該部分が作成されたかのような報道がありました。

この報道内容は事実と全く異なるものです。

総理の中東訪問については,同2日の参議院予算委員会で総理も述べられているとおり,様々な観点を総合的に判断して決めたものであり,貴社のように社会的に影響力の大きい報道機関が,このように事実に反する報道を行うことは,国民に無用の誤解を与えるのみならず,テロリストを利することにもつながりかねないものであり,極めて遺憾と言わざるを得ません。

当該報道に関し強く抗議するとともに,本日の番組の中で速やかに訂正されるよう強く求めます。

なお,同番組のその他の部分については,申し入れの対象としておりませんが,外務省としてそれらの内容について確認したものではありませんので,念のため申し添えます。

引用元:外務省

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