2012年10月3日 仕事・生活 タグ: ETV特集, 原発問題
「今からそう遠くない未来に日本で再び原発事故が起きる」という想定で映画を作った日本人映画監督・園子温(そのしおん)に密着したドキュメンタリー/NHK・ETV特集
2012年09月30日に放送された、NHK・ETV特集「映画にできること ~園子温と大震災~」を紹介します。
原発事故を真正面から取り上げた、今話題の映画「希望の国」を撮った園子温(そのしおん)監督に密着したドキュメンタリーです。
(所要時間:約1時間)
動画の内容
ことし(※2012年)7月、福島県南相馬市の民家で、完成したばかりの一本の映画が上映された。タイトルは「希望の国」。描かれているのは、原発事故だ。
その物語は、上映会に集まった南相馬の人たちが、大震災後の1年あまりの間に体験してきたことと重なる。
撮ったのは、映画監督・園子温(そのしおん)(50)。
園は、福島に通い、取材を重ねて、「希望の国」を作った。
園はこれまでも、実際に起きた事件を取材し、エピソードを組み合わせてオリジナルの脚本を書いてきた。それを過激な映像で映しだし、出来事の裏に潜む社会の本質をえぐり出した。
今回も、放射能災害の現場を歩き、被災した人たちから直接話を聞いた。そして、南相馬市でのひとつの出会いから、「希望の国」の着想を得ることになる。
原発事故を映画にするため、園は試行錯誤を重ねた。目に見えない放射能をどう映像化するのか。被災地の人たちにふりかかった不条理な出来事をどんな物語にするのか。
去年(※2011年)3月11日の東日本大震災は、さまざまなジャンルの表現活動を揺さぶった。かつて経験したことのない大災害の後に、芸術や思想にいったい何ができるのか、問われている。
園は、アーティスト集団・Chim↑Pom(チン↑ポム)、そして社会学者・大澤真幸(おおさわまさち)と、それぞれ対談し、大震災後の表現の可能性について語り合う。
引用元:ETV特集