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「ヒロシマの被爆者」と「フクシマの被曝者」 繰り返される「ひばく」に対する偏見と差別を追ったドキュメンタリー

2013年8月7日に放送された、TBS報道特集「ヒバクシャと被曝者 繰り返される悲劇」を紹介します。

(所要時間:約50分)

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動画の内容
死ね死ねって言われたり
原発の慰謝料を持っているように思われる

原爆投下から、今年で68年目を迎える広島。これまで被爆した人々の支えになってきたのが、医療費などの支援が受けられる被爆者としての証「原爆手帳(被爆者健康手帳)」。今、その原爆手帳を見習おうとしている自治体がある。東京電力の原発事故で高い放射線量による汚染被害を受けた、福島県・浪江町である。

「放射線健康管理手帳」を交付された全町民は、いまだ自分の家に戻るめどが立たず、県の内外で今なお避難生活を続けている。そして避難生活を続ける人たちへの現実…それは、転校先で「放射能がうつる」と言われた子どもや、被ばくしたことで娘の結婚に影響があるのではと心を痛める母親がいること。

被ばくに対する偏見や差別など、原爆と原発の違いはあれど、それはかつて広島が経験してきたものと同じだった。浪江町の被災者は、放射線という目に見えぬ不安、さらには賠償金をめぐる心無い中傷にも苦しめられ、自ら原発や放射線について語りづらい状況となっている。そういった福島の現状が表に出ないため、早くも忘れ去られようとしている。

国は“原発再稼働”に向け、舵を切り始めた。浪江町の「放射線健康管理手帳」の制度作りに奔走した町の男性職員は「震災から2年たつが、何も変わっちゃいない」と、もどかしげに語る

かつて広島でも「原爆手帳」の交付を拒み続けてきた人が数多くいた。悲劇は68年前にとどまらず、その後、生き残った被爆者に対する「偏見や差別」を生んだ。「被爆は遺伝する」といわれ結婚を何度も断られたという83歳の女性。被爆者であることを隠し結婚、生まれたわが子のため、原爆手帳を拒み、夫が亡くなるまで胸に秘めてきた、被爆者であるという事実。しかし、「核の悲劇を繰り返してはならない、そのためには誰かが伝えないといけない」という思いを年々強くし、3年前から被爆の「語り部」としての活動を始めた。

原爆と原発の違いはあれど、放射能に人生をほんろうさせられた、被爆地・広島と3.11後の福島。この2つの「被ばく地」を通じて、“核”がもたらしたものについて、私たちが何を見つめ、何を伝えていかなければならないかを考える。

ナレーター:木村多江

引用元:エンタ魂

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