2012年5月28日 科学・技術 タグ: TED, ジョナサン・ハイト, 自己超越
人間の欲求を5段階の階層で理論化した「自己実現理論」には続きがあり、6段階目に「自己超越」の段階がある。では、なぜ私たちは「自己超越」を求めるのか?
社会科学者であるジョナサン・ハイト氏が、なぜ私たちは自己超越(自我を超越した意識の高みへの到達)を求めるのか? というシンプルで難しい質問を投げかけ、その答えは「人間が集団選択による進化をしてきたからではないのか?」という説を唱えています。
(所要時間:約18分)
自己超越とは?
アメリカ合衆国の心理学者・アブラハム・マズローが晩年に発表した理論。
マズローは、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化した自己実現理論(じこじつげんりろん)を提唱したが、晩年になってから、5段階の欲求階層の上に、さらにもう一つの段階があることを発見し、それが「自己超越」(self-transcendence)の段階であると発表した。
自己超越者(transcenders)の特徴
1.「在ること」(Being)の世界について、よく知っている
2.「在ること」(Being)のレベルにおいて生きている
3. 統合された意識を持つ
4. 落ち着いていて、瞑想的な認知をする
5. 深い洞察を得た経験が、今までにある
6. 他者の不幸に罪悪感を抱く
7. 創造的である
8. 謙虚である
9. 聡明である
10. 多視点的な思考ができる
11. 外見は普通である(very normal on the outside)
マズローによると、このレベルに達している人は人口の2%ほどであり、子供でこの段階に達することは不可能である。 マズローは、自身が超越者だと考えた12人について調査し、この研究を深めた。
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