2012年10月8日 科学・技術 タグ: チェルノブイリ, 原発問題
チェルノブイリ原発事故から16年後。汚染地域で生まれ育った子ども達の「健康への影響」を調査したドキュメンタリー映画/チェルノブイリ・ハート(日本語字幕)
「2027年の日本」で、この悲劇が繰り返されないことを切に祈ります。
(所要時間:約40分)
動画の内容
1986年4月26日、チェルノブイリ原発事故発生。
その事故により広く周囲に大量に撒き散らされた放射能。
それは、その後この地に生まれた子どもたちに大きな影響を与え、心臓に重度の障害を負った子どもたちが増大した。チェルノブイリ原発事故の影響で、生まれながらに心臓に重度の障害がある子どもたちのことを「チェルノブイリ・ハート」と呼ぶ。
マリアン・デレオ監督はチェルノブイリ事故から16年後の2002年にべラル―シに入った。「ホットスポット」の村を離れようとしない村民たち、病院、孤児施設、学校等、被曝が次世代を冒す被害を取材した。
事故後に生まれた10代の若者たちの甲状腺がん発生率は30~40%。放射能による被害は、生まれて来る幼児にも襲いかかり、障害児が生まれる可能性が高まる現実があった。
続いてチェルノブイリから3キロ地点にあるプリピャチの青年と故郷を訪ねる。セシウム137とプラトニウムに汚染され、人間が再び住めるまで何百年もかかる場所だ。
4万8千人の「原発事故難民」の一人、避難時10歳だった少年は青年となり、廃虚となったアパートの部屋に入る。
色あせた1986年4月のカレンダーを見つめながら、窓から見える生まれ故郷の荒廃ぶりを眺める。
「近親者の10人ががんで死んだ。放射能と無関係と言われる話を、誰が信じると思う? オレもそうやって死ぬんだ。とんだ犬死だろ」
青年は、その1年後、病死した。
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