2013年2月6日 国際・紛争 タグ: BS世界のドキュメンタリー, イスラエル, パレスチナ, 中東問題
圧倒的な力で押さえつけようとするイスラエル軍の動きと、暴力に屈せず反対運動を続けるパレスチナ人の6年にわたる抵抗の記録/BS世界のドキュメンタリー
2012年6月19日に放送された、BS世界のドキュメンタリー「5台のカメラが壊された ~パレスチナ~」を紹介します。
(所要時間:約49分)
動画の内容
ヨルダン川西岸地区のビルインで暮らすパレスチナ人エマドは、ありふれた生活を送る一般人。
2005年、四男のガブリエルが誕生したのを機に最初のビデオカメラを買った。家族を撮影しようと考えていたエマドだが、やがてそのカメラでイスラエルの入植に対するパレスチナ人の抵抗運動を記録し始める。
入植地はエマドの暮らす村のすぐ近く。
最初は鉄条網、やがて壁が作られていく。自分たちの畑にいくのにも、チェックポイントを通らないといけなくなった。将来に不安を感じたエマドたち村人は毎週のようにデモを行い、イスラエルの入植に抗議を行った。
抵抗運動に対するイスラエルの姿勢は苛烈だ。パレスチナ人のデモに対し、イスラエル軍は催涙弾やゴム弾を打ち込み、時に子どもさえ逮捕し連れ去った。
エマドはデモに参加しながら撮影を続けるが2010年までの間に5台のカメラが壊されてしまう。中には銃弾を身代わりのように受け止めてくれたカメラもあった。
エマドの家族の姿、平和な村の日々、拡大していく入植地と分離壁、デモに繰り出す村人の怒り、そしてイスラエル軍の銃弾が親友を襲う瞬間・・・。
このドキュメンタリーはエマドの5台のカメラが撮影した映像を元に構成されたパレスチナ人たちの抵抗の記録だ。
原題:Five Broken Cameras
制作:Burnat Films Palestine / Guy DVD Films / Alegría Productions (パレスチナ/イスラエル/フランス 2011年)引用元:BS世界のドキュメンタリー