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そもそも いじめで命を失わないためには「逃げ場」が必要なのでは?/そもそも総研

2015年9月24日に放送された、そもそも総研「そもそもいじめで命を失わないためには逃げ場が必要なのでは?」を紹介します。

(所要時間:約18分)

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動画の内容
「不登校だったから色々なことができない」というのは社会の偏見です

学校で居場所を失った子どもの「最後の逃げ場」であるフリースクール

東京シューレ 王子
住所/東京都北区岸町1-9-19
TEL/03-5993-3135(平日10:00~18:00)

玉川徹さんは今回、「東京シューレ 王子」というフリースクールにお邪魔しました。フリースクールとは、一般的に「不登校の子どもたちを対象に、学習サポート・教育相談・体験活動等を行っている民間施設」のことをいいます。東京シューレには現在、6歳から20歳までのおよそ80人が在籍しています。

東京シューレには既存の学校のような「これを学ばなければならない」といった決まりはありません。子どもたち自身が「やりたいこと」を見つけ、それについて「考えること」が、すなわち「学ぶこと」になるのです。

玉川さんは施設側と保護者側のお許しをいただき、子どもたちに直接「学校に行かなくなった理由」を尋ねました。すると、話を聞いた8人中の5人までが「イジメが原因」と答えたのです。中には「背後から石を投げられる」という“命の危機を感じるレベルのイジメ”を受けた子もいました。

イジメを受けてきた子どもたちにとって、学校とは「学びの場」ではなく「苦しみの場」でしかありませんでした。

「真剣に自殺を考えた」という子どももおり、「東京シューレの存在を知ることができなかったら」あるいは「東京シューレに移ることを許さない親だったら」、その子は「親を殺すか自分が死ぬかしていた」と語りました。東京シューレの奥地圭子(おくち・けいこ)理事長は、「学校内に居場所を失って不登校になった子どもには『学校とは異なる教育の場』が必要なのです」と語ります。

「フリースクールとは、子どもたちにとっての『最後の逃げ場』です」と語る奥地理事長に、玉川さんは「学校での義務教育を受けずにフリースクールを選んだ子どもたちは『自立した大人』になれるのでしょうか?」という疑問を投げかけました。

それに対して奥地理事長は「新聞記者や国連職員になった人もいれば、仲間と一緒に会社を設立した人もいる。4年半も引きこもっていたが、社会復帰して保育園で働いている人もいる。『不登校だった人間は社会に適応できにくい』というのは偏見です」と答えてくださいました。

国会では「フリースクールを義務教育として認める法案」が提出される予定だといいます。新法案の推進者のひとりである自民党の馳浩(はせ・ひろし)衆院議員によれば、「現行法では『学校復帰』が前提となっているため、それがプレッシャーとなって自殺に至ってしまう子どももいる」のだそうです。

「本人の意思や保護者の気持ちを十分に聞いたうえで、担任・校長・教育委員会の努力も踏まえながら、ひとつ特例として認めていくべきではないか」と馳議員は語っておられました。

引用元:そもそも総研

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