2015年12月12日 仕事・生活 タグ: NHKスペシャル, 介護
社会保障費を抑制するために「在宅介護」を推し進めようとする国策が招いた介護保険制度の矛盾/NHKスペシャル「調査報告 介護危機 急増“無届け介護ハウス”」
2015年12月6日に放送された、NHKスペシャル「調査報告 介護危機 急増“無届け介護ハウス”」を紹介します。
(所要時間:約49分)
動画の内容
法律で定められた行政への届け出を行っていない“無届け介護ハウス”が、全国で急速に拡大している。
背景にあるのが、正規の老人ホームに入れず、家族による介護も受けられない高齢者の急増だ。
比較的収入が少なくても入所できる「特別養護老人ホーム」(特養)は、52万人が入所待ちの上、今春には、入所条件が要介護3以上に限定され、入所はさらに難しくなった。
一方、病院は患者の7割以上を“在宅”に帰さなければ、診療報酬が加算されないため、次々と高齢者を退院させる。
社会保障費を抑制しようと「在宅介護」を推し進めようとする国の政策が、皮肉にも、行き場のない高齢者を急増させ、 本来国が認めていない“無届介護ハウス”へと高齢者をいざなう事態となっているのだ。
国の想定をはるかに上回る速度で、介護が必要な高齢者が増え続ける中、制度と現実の狭間に取り残される高齢者の姿と、その隙間を埋めるべく急速に拡大する“無届け介護ハウス”を描き、介護保険制度の矛盾を浮き彫りにする。
引用元:NHKスペシャル
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