2012年2月24日 科学・技術 タグ: 原発問題, 小出裕章(こいでひろあき), 核のゴミ
核のゴミ抱える村/青森・六ヶ所村の現実
2011年07月04日に関西テレビ「スーパーニュースアンカー」の特集として放送された、「核のゴミ抱える村 青森・六ヶ所村の現実」を紹介します。
(所要時間:約12分)
小出裕章(こいでひろあき)助教のインタビュー文字起こし
ウランという資源は石油に比べても数分の1、
石炭に比べたら数十分の1しかないという誠に貧弱な資源で、こんなもの未来のエネルギー源にならなかった、のです。
実はそのことは、私は足を踏み込んでから知ったわけですけど、
原子力を進めてきた人たち、ほんとに知識を持ってる人たちは
初めから知っていた。(核燃料)サイクルの中の一部が高速増殖炉ですから、
高速増殖炉がなければ、核燃料サイクルという概念自身が意味がなくなる。
<ナレーション>
高速増殖炉のめども立たないのに、
取り出したプルトニウムは長崎型の原爆4000発分に相当します。プルトニウムの毒性はウランの20万倍、核兵器の材料にもなるため、
再処理工場はIAEA・国際原子力機関が24時間監視する
厳重な警備体制が敷かれています。六甲山は931メートルの高さがある。今はあります。
でも100万年前はあの場所は海だったのです。ですから、100万年の間にもあんなに高い山が出来てしまう。
仮に300メートル、
あるいは何百メートルかの地の底に埋めたつもりであっても、
100万年後にはもうそれが山になってしまう。10万年100万年先まで安全を保証できるような科学は
残念ながら、私も残念に思うけれども、いま人間には持ってないのです。
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