2013年12月3日 科学・技術 タグ: フランス, 原発問題, 報道ステーション, 核のゴミ
原発大国フランス “核のゴミ”最終処分の現状/報道ステーション
2013年12月2日に放送された、報道ステーション「原発大国フランス“核のゴミ”最終処分の現状」を紹介します。
(所要時間:約37分)
動画の内容
フランス北東部に位置し、人口わずか96人のビュール村。3割が60歳以上で、村の失業率は20%近い。大きな産業がなく、最も貧しい地域の一つだ。この村の地下深くに、6年後(※2019年)、核の最終処分場の建設が始まる予定だ。
ビュールの地下には、130~160メートルに及ぶ、分厚い粘土層がある。ここまで厚い粘土の層は珍しく、水をほとんど通さないことがわかっている。
実は、処分場で最も怖いのは、地下水だ。水は、廃棄物の容器を腐食し、いったん流れ始めると、放射性物質を外に運び出してしまう。ビュールで研究が進む高レベル放射性廃棄物などの地層処分は、地下深く埋めることで、放射性漏れを防ぐことが可能になるという計画だ。想定する貯蔵期間は10万年。
地震が多発する地帯にある日本と比べてヨーロッパは地震が少ない。また、ヨーロッパの地層は、はるかに古く、安定しているのも特徴だ。ビュールの地層は、1億6000万年前のもので、その間、ほとんど動いていない。最終処分場で先行する世界の国々は、どこも古く安定した地層で、最終処分場の建設計画を進めている。
原発大国フランスでは、最終処分場所をどのように決めたのか。ビュールの住民は、なぜ、建設を受け入れたのか。10万年の安全はどのように担保するのか。
古舘伊知郎キャスターと恵村順一郎コメンテーターが現地を取材。地下500メートルにある研究施設に入るなど、原発先進国の現状をリポートする。
引用元:報道ステーション