2015年3月29日 歴史・人物 タグ: その時歴史が動いた, ガリレオ・ガリレイ, キリスト教, 宗教
それでも地球は動いた ~ガリレオ・ガリレイの栄光と挫折~/NHK・その時歴史が動いた
2006年4月19日に放送された、NHK・その時歴史が動いた「それでも地球は動いた ~ガリレオ・ガリレイの栄光と挫折~」を紹介します。
(所要時間:約43分)
動画の内容
母なる星、地球。それは、宇宙の真ん中に静止し、太陽をはじめとした天体は、すべて地球を中心に周っている。16世紀後半、ヨーロッパでは、「天動説」が絶対的な真実と信じられていました。人々の精神的支柱であった「キリスト教の世界観」と「天動説」は一致したものでした。
そんな時代に、コペルニクスの立てた「地動説」を実証した者がいました。イタリア人の科学者、ガリレオ・ガリレイです。ガリレオは、望遠鏡による観察で、地球が太陽のまわりを周っていることを確信します。
しかし当時、それを口にするのは大きな危険を伴いました。ヨーロッパで起きた宗教改革に対する反動から、ローマカトリック教会は、自らの教義に反する思想を徹底的に弾圧していたからです。
それにも関わらず、ガリレオは「地動説」を解説した図書『天文対話』を執筆します。「地動説」は新時代の到来を告げる真実として、人々に熱狂的な支持を受けました。しかし、待っていたのは、ローマ・カトリックによる異端審問裁判でした。
― 汝は異端者なり ―
ガリレオを断罪した裁判の記録は、300年の永きに渡って封印されてきました。バチカン機密文書館に保管されていた裁判記録。そこには、ガリレオと協会側の熾烈な攻防が、克明に記録されていました。
真実を貫くためにガリレオが打って出た論戦。そして、ガリレオを断罪するために協会側がとった窮余(きゅうよ)の戦術。科学の真実に殉じて命を投げ打つか、宗教に屈するか。
ガリレオは、「地動説」の放棄を余儀なくされます。富も名声も、そして、科学者としての誇りも一気に失ったガリレオ。しかし、失意の底で再びガリレオは戦いをはじめました。生涯を賭けた研究のすべてを、1冊の本『新科学対話』にまとめあげます。その執念が、やがて近代科学の重い扉を開いていくことになるのです。
その時歴史が動いた、巨大なローマ・カトリック教会に たった一人で対峙した科学者、ガリレオ・ガリレイ。今日は、宗教と科学の対立の中で、真実を追究したガリレオの、飽くなき挑戦のドラマを描きます。
引用元:動画内より