2013年1月4日 歴史・人物 タグ: BS世界のドキュメンタリー, アニメ, 貧困問題
世界から“貧困”をなくしたいなら、まずその歴史を知る必要がある/BS世界のドキュメンタリー「アニメ貧困史 ~貧しさはどこからやってきたのか~」
2012年11月28日に放送された、BS世界のドキュメンタリー「アニメ貧困史 ~貧しさはどこからやってきたのか~」を紹介します。
(所要時間:約49分)
動画の内容
「世界から“貧困”をなくしたいなら、まずは貧困の歴史を知る必要がある」。
そんな考えをもとに、この番組はアニメーションという手法を使って石器時代から現在に至るまでの貧困の歴史をたどる。そして専門家とともに、貧困をなくすための方策を考えていく。
狩猟・採集生活が営まれていた石器時代。人々はつねに天変地異や疫病によって、貧困や死の危険にさらされていた。初期文明の時代になっても、多くが十分な食糧や医療を受けられず、「世界の人々のほとんどは貧しかった。」と経済学者のJ・サックス氏は言う。
やがて“慈善行為”という概念が生まれ、貧困者は救済を求めることができるようになる。
そして植民地支配という、略奪による貧困の時代が来る。スペインに征服されたインカ帝国はたちまち土地や家を奪われ、人々はプランテーションや鉱山で働くことを余儀なくされた。そして、産業革命をきっかけに、極貧状態にある人の数が世界で減っていくことになる。
ノーベル賞を受賞した経済学者スティグリッツは、「経済が発展すれば誰もが恩恵に預かれるという考え方はナンセンスだ。むしろ、格差は広がっている。」と語っている。
歴史にあたることでヒントはあるのか・・・。
原題:Poor Us: an Animated History of Poverty
制作:国際共同制作 NHK / Submarine Productions / Steps International (オランダ/南アフリカ 2012年)引用元:BS世界のドキュメンタリー