2015年4月17日 仕事・生活 タグ: TED, イスラム教, 宗教
NYでハラールの肉屋を開いたら、ウソみたいな話ですが、お客さんの90%はイスラム教徒ではありませんでした。/バサーム・タリク
ブロガーで映画監督でハラールの肉屋であるバサーム・タリク氏が、「多様で美しい、ムスリムとしての生き方」を世界に広く知ってもらうための活動を紹介し、イスラム教徒を単純化しようと躍起になっている企業やキュレーターに対しては、自分なりのルールに従い、発想豊かなアプローチで争う必要があると語っています。
(所要時間:約5分)
動画の内容 (全文書き起こし)
私はブロガーで 映画監督で 肉屋です なぜ この3つの立場が 1つになったのかお話ししましょう
事の始まりは4年前 私と友人がラマダン初日の断食明けを ニューヨークの賑やかなモスクで 迎えた時のことです 通りはひげを蓄え スカルキャップを かぶった男たちであふれていました FBIの捜査官なら興奮ものです (笑)
でも地域の一員だった私たちには 居心地のいい場所でした 長い間 私はこの場所を 活気のない冷淡な石碑のように写した 写真ばかり見てきました まさにアメリカ人のムスリム体験の 典型的なイメージでした そんな浅い見方に嫌気がさして 私たちはとてつもない事を 思いついたんです
ラマダンの間 毎晩 いろいろな州の違うモスクで 断食明けを迎え その話をブログで シェアするというものです これを『30日間30モスク』と名付けて 全50州を車で回り 100か所を超える 実に様々な ムスリム社会の話を公開しました
L.A.の公営団地に住む カンボジア難民の話もあれば サウスカロライナ州の森に住む 黒人スーフィーの話もありました そこに表れたのは 複雑で美しいアメリカの姿でした
メディア報道のおかげで 地元の記者が ムスリム社会に再び注目しました でも本当に感動したのは 世界中で自分なりの 30モスクの旅をする人が 現れたことです 旅するために長期休暇をとった 2人のNFLの選手までいました 世界中に30モスクの旅が 広まりつつあった頃 私は映画制作の為 パキスタンで身動きが取れずにいました
共同監督のオマールと私は 映画に対する見解の相違から 多くの友人と 一触即発の状態にありました 映画のタイトルは “These Birds Walk” 一筋縄ではいかない ストリートチルドレンが 家族らしさを求めて 悪戦苦闘する話です 私たちは若者の複雑さや 家族の不和に焦点を当てましたが 友人たちは この映画で 無人攻撃機や標的殺害を扱って もっと「今日的な意味」を 持たせるべきだと迫ったのです
でもそうすると私たちに 物語を託してくれた人々が 単なる社会政治的な シンボルになってしまいます 当然そんな意見は無視して 豊かな愛情表現と 向こう見ずな若さの輝きを 前面に押し出しました この映画の背後に隠れた 私たちの課題は「共感」でした 私たちの国の映画には ひどく欠けている感情です
“These Birds Walk”が世界中の 映画祭や劇場で公開されて 私はやっとニューヨークに 落ち着くことができました 時間はあり余っていましたが お金はまだ入ってこなかったので もっと料理を作るように 妻に言われました
地元の肉屋に「ハラール」の 肉を買いに行くたびに 何かおかしい気がしました ハラールとは 厳格なイスラムの戒律に従って 人道的に育てられ 処理された肉を指す言葉です 残念なことに アメリカの ハラール肉の大半は イスラムの教えが要求する基準を 満たしていません この倫理に反したやり方を知るたびに 自分が穢されていくような気がしました 特に地元の企業は イスラム教から 利益を得ていたんですから
だから 私は勢いに任せて 経験なんて一切ないのに 友人と肉屋を開いたんです しかもイースト・ヴィレッジの ファッション街のど真ん中です (笑)
店の名前は“Honest Chops” (正直肉店)です 私たちはハラールを復興するために 有機酪農で人道的に育てた動物を調達し 労働者階級の家庭でも 手に入りやすいように価格を抑えました アメリカには こんな店は他にありません ウソみたいな話ですが お客さんの90%はイスラム教徒では ありませんでした 多くのお客さんにとって こんなに親しく イスラムに触れるのは初めてだったんです
これほどバラエティに富んだ プロジェクトは(笑)実は不安の産物です どれも私の信仰とコミュニティを 単純化しようと躍起になっている 企業やキュレーターに対する 本能的な反応です 彼らの体制に打ち勝つ唯一の方法は 自分なりのルールに従うことです 発想豊かなアプローチで争う必要があるのです
私たちだけが手に入れられる 信頼や関係や愛情を通して 堂々と すべての映像とすべての肉に 私たちの信仰を取り戻す必要があります なぜなら大衆に迎合して 話を取り繕ったとしても 失敗するばかりでなく お金や資産をつぎ込んで 私たちの話をでっち上げる連中に 出し抜かれるだけだからです
ただし創造性豊かな勇気が必要なのは 目新しさや今日的な意味のためではありません 私たちのコミュニティが とてもユニークで とても美しいからです 徹底した理解と尊敬を 私たちのコミュニティは望んでいるのです
ありがとう (拍手)
引用元:TED




世界の5大宗教/ジョン・ベレイミー
イスラム教の悪い点/ムスタファ・アキオル
「無意識の偏見」による「機会の欠落」/ヤズミン・アブデルマジッド 「私の頭のスカーフはあなたにとって何を意味するのか?」
イスラム原理主義に対して平和的に戦いを挑む人々の抵抗は、人権をめぐる闘いの中でも世界で最も見逃されているものの1つだ/カリマ・ベノウネ
私たちは、もはや、読めもしなければ結果をコントロールすることもできないコードを書いている/ケヴィン・スラヴィン
全ての宗教を子供たちに教育することが、信仰の自由に出来る最大限の我慢だ/哲学者 ダン・デネット
アラブ世界における性に関する保守主義は比較的新しいものである/シェリーン・エルフェキ
ドイツ移民社会 “多文化主義”の敗北/NHK・ETV特集
無神論者が宗教から学ぶべき事とは/アラン・ド・ボトン
食べすぎと運動不足が「糖尿病の原因」なのではなく、逆に「糖尿病が肥満を引き起こしている」としたら?/ピーター・アッティア
戦闘的無神論/リチャード・ドーキンス
そもそも日本が反「イスラム国」の戦闘に加わったらどうなるんだろう?/そもそも総研
タリバンは、どのような方法で子供たちを洗脳し、自ら進んで自爆テロを行うよう仕向けるのか?(完璧に洗脳された少年兵のインタビュー映像あり)
自分をブスだと思うことがなぜ悪いのか?/ミーガン・ラムジー
憎悪する欧州/ドイツ極右団体「PEGIDA(ペギーダ)」の躍進は、急増するイスラム系移民への怖れなのか?
なぜ私たちは贋作より原画を好むのか?/ポール・ブルーム
愛とは何か?/ブラッド・トロガー
「フランスの9.11」とも呼ばれる今回のテロ事件をきっかけとした「分断の危機」は避けられるか ~仏テロ 広がる波紋~/NHK・クローズアップ現代
それでも地球は動いた ~ガリレオ・ガリレイの栄光と挫折~/NHK・その時歴史が動いた
宗教と赤ちゃん/ハンス・ロスリング
私たちの「腸」には自律した「脳」がある/Heribert Watzke
四国遍路1400キロ 増える若者たち/NHK・クローズアップ現代
今から「自制心について」の話をしよう/ダン・アリエリー
若い人たちに一言お詫びを申し上げたいと思います。/小出裕章(こいでひろあき)氏 「未来を担う子どもたちへ」
誕生日のサプライズ・プレゼントで「今からディズニーランドに行くわよ!」と言われた6歳の女の子が見せてくれた最高のリアクション
4号機が爆発した本当の原因と東電がそれを隠す理由/フランス・ドイツ共同の国営放送局 ARTE 「フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実」(日本語字幕)
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