2013年7月20日 政治・ニュース タグ: 憲法改正, 戦争, 石破茂（いしばしげる）, 自衛隊

命令に従わない自衛隊員は「死刑」／自民党・石破 茂（いしばしげる）幹事長「憲法9条改正を語る」

2013年4月21日に放送された、週間BS-TBS報道部「自民党・石破幹事長 憲法9条改正を語る」の中から、当サイト管理人が気になった部分を抜粋して紹介します。

（所要時間：約4分）

自民党・石破幹事長 憲法9条改正を語る （文字起こし）

（所要時間：約4分）

で、自衛隊が軍でない何よりの証拠は、軍法裁判所がないことである、という説があって、んー、それはですね、あのー、今の自衛隊員の方々が、「私はそんな命令は聞きたくないのであります。私は今日を限りに自衛隊を辞めるのであります。」と言われたら、ああそうですかと、いう話になるわけです。

「私はそのような命令にはとてもではないが従えないのであります」といったら、目一杯いっても懲役7年、なんですね。

で、あのー、これは気をつけて物を言わないといけないんだけども、こう人間ってやっぱりこう、死にたくないし、ケガもしたくないし、だから「これは国家の独立を守るためだ！ 出動せよ！」と言われたときに、「いや行くと死ぬかもしれないし」「行きたくないな」と思う人は、いないという保証はどこにもない。

だから、その時にそれに従え！と、それに従わなければその国における最高刑である、死刑がある国は死刑、無期懲役なら無期懲役、懲役300年なら300年。そんな目にあうぐらいだったら、出動命令に従おうっていう、お前は人を信じないのかって言われるけど、やっぱり人間性の本質っていうところから目を背けちゃいけないと思うんですね。

今の自衛官たちは、服務の宣誓というのをして、「ことに望んでは危険を顧みず身をもって職務の完遂に務め、もって国民の負託に応える」っていう誓いをして、自衛官になってるわけですよ。でも、彼らのその誓いだけが「よすが」なんですよ。ね。本当にそれで良いですか？っていうのは、問わねばならない。

で、軍事法廷というのは何なのか？っていうと、すべて、軍の規律を維持するためのものなんです。

キャスター「あの、ここにですね、この憲法を改正するのに、『国防軍に審判所をおく』とこうなっています。この審判所っていうのがそれにあたるってことですね？」

はい。

キャスター「これはただその、公開の法廷ではないんですね？」

公開の法廷ではございません。

キャスター「ないんですね。それは、そうすると秘密裏に行われていくということですね？」

それは最終的には、不服があれば、上告することは可能だ、ということも、理論的にはありうることです。ですから、

キャスター「ああ、上訴権書いてありますよね」

書いてあるでしょ？で、そこはですね、そういうその、何でもそこは秘密で、やってしまうと、いうことは致しません。それは基本的人権に抵触するものですから、そういうことは致しません。

しかしながら、その審判所の目的は唯一つ。軍の、規律を維持するということなのであって、そのことに拡げることはしてはなりません。もう一つは、確かに上訴は認めてますが、そのことを審判をする、何年も何年も何年もかけてだとか、規律の維持は極めて難しいので、そこの調整は図らなければなりません。

そして、当然われわれが検証しなければいけないのは、帝国憲法下の「軍事法廷」はどうであったのか？、ということの検証は、きちんとしなければならない。ということだと思っています。