2014年6月28日 国際・紛争 タグ: TED, エドワード・スノーデン
「秘密保護は軍事行動における生命線」という考え方はもはや古い。むしろ情報をしまい込んでしまう官僚主義の方を私は恐れる/スタンリー・マッククリスタル将軍
2003年にアルカイーダと対峙していたスタンリー・マッククリスタル将軍が、重要な情報を機密化する軍の文化は、誤った方向へと導き、時に理に反するという考え方を示し、恐れるべきは情報をしまい込んでしまう官僚主義の方だと警告しています。
(所要時間:約6分)
動画の内容 (全文書き起こし)
自分が若き将校だった時 直感に従え 根性を出せと教えられました しかし経験で学んだことは 直感はあまり頼りにならないということです
2010年の夏のことでした 大量の秘密文書が 米国防省から漏えいし 世界を驚かせました 米国政府は震撼し 国民は次々と質問を投げかけました なぜならば 大量の情報が流出し 著しい影響を及ぼす 可能性があったからです 最初に我々が思ったことは なぜ若い兵士が これ程の情報を アクセスできるのだろうか? 何でこのような機密情報を 比較的若い者が 知ることができるのだろうか?
2003年の夏のこと 私はある特殊任務につきました 我々機密部隊はアルカーイダと戦うため 中東に分散して配置されました 特にイラクに重点を置いていて 我々の任務はイラクにいる アルカーイダを撲滅することでした 5年間近くそこにとどまり 戦い続けました
この戦いは従来とは異なるもので 困難なものであり 血が飛び交い 罪のない人々が 犠牲になることもよくありました アルカーイダや外人傭兵部隊による 自殺テロや暴力の増長を防ぐために あらゆることを行いました 我々は戦闘スキルを研き 新型の装備を開発し パラシュートやヘリ 小型のボート、車、歩行と あらゆる手段で進軍し 来る夜も来る夜も テロ集団による殺戮を阻止するために 移動を続けました 我々の中にも血を流し 命を落とすものもいました 我々も相手を殺しました テロ組織による暴力を阻止するためです テロの犠牲者の多くはイラク人でした
さて 我々はそう教えられてきたこと DNAに組み込まれていたともいえる 秘密保護の精神に従って 行動してきました それは安全保障や 情報の保護を意味しました 情報こそが生死を分けるほど 重要であり これこそが人々を保護し 安全を保つことだと考えられていたのです 組織の中で任務を遂行するあたって 持ち合わせている常識でした
特にミサイル地下貯蔵庫においては 組織内から情報が漏れないようにし 必要性を示し得た隊員にのみ 情報を与えることが重要でした しかし こんな疑問が 時々脳裏をよぎります 誰が情報を必要としているのか 重要な任務の一部を達成するために 誰が情報を得るべきなのか? 互いが密接に関連している世界では その答えを見出すことは とても難しいことです 誰が情報を得るべきであり 誰がそうではないのか 私は諜報機関とよくやりあい 秘密情報が十分に共有されてないと 文句を言うと 彼らは真顔で私を見て こう言ったものです そんな情報知らないぞ(笑) 私は言い返しました 「あの情報を私が知っていたら問題が起こらなかったのに」
でも我々は 改めるべきだと分かったのです 情報に関する考え方を 変えるべきだと 古い考えを打破し 情報を共有すべきだったのです 知るべき人は誰かという考えから 誰が知らないのかと 考えを改めるべきでした 情報をもたない人に なるべく早く 情報を伝達すべきなのです 組織のDNAに組み込まれた 秘密主義を変えるという カルチャーの大変革でした
まず始めたことは建物の中で 個部屋で働くことをやめ 壁を取り払い 状況認識室という場所で働くことにしました 2007年の夏のことです こんな変化の兆しがありました イラクで戦う外人傭兵を リクルートする人達の個人情報を入手しました このような個人情報は 通常 機密扱いにし 限られた機関とだけ情報を共有し 任務を遂行しようとします しかし私が諜報部の将校に 「どうしましょうか」 と尋ねたとき 「君が見つけ出したんだ」 「君が機密扱いを解いても構わないよ」 私は「機密扱いを解いていいのですか もし敵が見つけたら?」 「彼ら自身の個人情報だろう」 (笑)
それで そうしました このようなやり方に 戸惑う人も多くいましたが 情報が伝わっていくにつれて そのような情報は 利用の仕方を知っている人にしか 価値がないのだと直ぐに分かってきます 私自身が知っていても無価値で 役に立つことがなく 他の人なら有効に利用できることもあります そこで我々は 情報に関する考えを改めました 情報の秘匿が力になると 考えるのではなく 共有することが力になるのだと これは根本的な変革です 新しい戦術、兵器、新しい何か というものではありません 我々はチームの一員であるという考えてあり そこでは情報がチームを結びつける 根本的な要素であり 我々内部の 障壁となってはならないということです
みなさんに深く息を吸って そして吐き出してほしいのです 人生において あなたが望まないような 情報が漏れることもあるでしょう 誰かが私の大学での成績を ばらすかもしれません そうなったら災難です (笑) でもそれでも構わないのです 正直言えば 私の個人情報が誰かに漏らされるより 情報を机の引き出しや 金庫にしまい込んでしまう 官僚主義の方をもっと恐れています 情報を共有した方が結局のところ 上手くいくからです
どうも有難うございました
(拍手)
あなたに今朝ここに来て頂けるか また今週の初め エドワード・スノーデンに反論するために NSAの副長官リック・レジェットに お越し頂けるか定かではありませんでした あなたは合衆国政府が エドワード・スノーデンことを 許すべきだと思いますか?
私はリックがとても重要なことを 述べていたと思います 我々国民は事実の全てを 知らされていません 2つの側面があると思いますが エドワード・スノーデンは 国民が事実を知らなければならないことの 重要性について焦点をあてました 一方 彼は 彼自身がその重要性を判断できない 文書をも大量に持ち出しました ですから 早急な判断を下すのではなく エドワード・スノーデンに関する この出来事の事実を良く調べるべきです どうも有難うございました (拍手)
引用元:TED




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インターネットを取り戻すために/エドワード・スノーデン
旧東ドイツの国家安全保障機関「シュタージ」の深い闇の世界 ~検閲国家の崩壊に関する驚きの事実と、人々がいかに簡単に隣人の敵と成り得たか~/フバタス・クナーベ
広告目的で企業が集めた個人情報が、NSAによって監視のために利用されていく実態/NSA 国家安全保障局の内幕 最終回 「侵害されたプライバシー」
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