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なぜアメリカは戦争を続けるのか?/BS世界のドキュメンタリー

2005年9月4日に放送された、BS世界のドキュメンタリー「なぜアメリカは戦うのか/前編 ~巨大化する軍産複合体~/後編 ~超大国への警告~」を紹介します。

(所要時間:約1時間37分)

※ 残念ながら動画が見れない状態になりましたので、〔再生可能な動画〕へのリンクを紹介しておきます。

動画の内容 【前編】 ~巨大化する軍産複合体~
ウィルトン・セクザー

ベトナム帰還兵ウィルトン・セクター(※動画内テロップではセクザー)は、同時多発テロの日の朝、仕事に向かう途中、息子の勤務先の世界貿易センタービルから煙が上がっているのを目撃した。やがてセクターとアメリカ全体が復讐にとりつかれていくことになる。そのなかで動き出したのが軍産複合体だった。

1960年退任を前にアイゼンハワー大統領はテレビ演説を行い、「この国には制御が困難な軍産複合体が生まれつつある」と警告した。息子で元軍人のジョン・アイゼンハワーは「父は予算拡大を求めるペンタゴンと戦い続けていた」と回想する。しかし、この警告にもかかわらず兵器産業は今もアメリカ各地に巨大な工場を持ち地元選出議員にも強い影響力を持つ。

カメラは国防予算を審議する連邦議会で露骨な利益誘導の演説を行う議員たちを映し出す。こうした政治と軍産複合体の癒着の象徴として行政監視NGOから非難されるのが、チェイニー副大統領がかつてCEOを勤めたハリバートン社がイラク戦争で入札なしにイラクの油田復興など巨額の事業をペンタゴンから請け負っている問題だ。

原題:Why We Fight
制作:Charlottestreet Films (アメリカ 2004年)

引用元:BS世界のドキュメンタリー

※ 残念ながら動画が見れない状態になりましたので、〔再生可能な動画〕へのリンクを紹介しておきます。

動画の内容 【後編】 ~超大国への警告~
ウィリアム・ソロモン

経済的な理由から軍への入隊を考えていた23歳のソロモンは、「軍での経験が今後の人生に活かされる」というスカウトの言葉を鵜呑みにし、入隊を決意する。9・11テロで息子を失ったセクザーは、イラク攻撃で使われる爆弾に息子の名前を刻むことで無念を晴らそうとするが、後になって、イラクとアルカイダに繋がりが無かったことを知り、国に裏切られたという大きな失望感を味わう。

イラク戦争の開戦直前まで国防総省にいた女性は、アメリカのイラク政策を決めていたのが、政府に強い影響力を持つ保守系シンクタンクのメンバーであったことを証言。巨大化した軍産複合体は、アイゼンハワーの警告通り政府機関の中で大きな影響力を獲得するに至り、何も知らない国民を戦争に向かわせている。

原題:Why We Fight
制作:Charlottestreet Films (アメリカ 2004年)

引用元:BS世界のドキュメンタリー

担当者メモ
この番組は、2005年のサンダンス映画祭で最優秀賞を受賞した作品です。世界的にも高い評価を得たドキュメンタリー映画です。

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